分類

NOTAM の種類と、番号の意味

同じ場所について複数の NOTAM が出ているとき、どれが今も生きているのかは種類を見れば分かります。

このサイトは国土交通省・航空局の公式サイトではありません。表示は参考用で、実際の飛行の計画・判断には必ず公式の航空情報(SWIM/AIS)の原文を確認してください。NOTAM は空域の制限や施設の状態を知らせるもので、催し物の開催を公式に告知するものではありません。

3つの種類

記号種類意味
NOTAMN新規新しく出された NOTAM
NOTAMR差替過去の NOTAM を置き換える。置き換えられた側はもう有効でない
NOTAMC取消過去の NOTAM を取り消す

差替と取消には、対象になる古い NOTAM の番号が続きます。

(A0456/26 NOTAMR A0400/26
                 ↑ この番号の NOTAM を置き換える。A0400/26 はもう有効でない

つまり NOTAMR や NOTAMC が出た時点で、指されている側は読む必要がなくなります。 古い方だけを見て判断してしまう事故が起きやすいのはここです。

番号の読み方

A 0123 / 26
│  │     └── 発行された年(2026年)
│  └──────── その年の通し番号
└─────────── シリーズ記号

先頭の英字はシリーズ記号で、情報の性質による分類です。 どの記号に何を割り当てるかは国ごとに決められているため、 記号だけで内容を断定せず、Qコードと本文で確認してください。

年の部分は2桁です。通し番号はシリーズごとに独立しているので、 A0123/26C0123/26 は別のものです。

チェックリストNOTAM とトリガーNOTAM

本文が「情報」ではなく、他の NOTAM を指すためだけに出るものがあります。

チェックリスト

ある時点で有効な NOTAM の番号を並べただけの NOTAM です。 受け取った側が「取りこぼしている番号がないか」を突き合わせるために出されます。 Q項の記号が K になっているのが目印で、本文には番号が並びます。

チェックリストに載っていない番号を手元に持っている場合、 その NOTAM はすでに無効になっている可能性があります。逆に、 チェックリストにあるのに手元に無ければ、取りこぼしています。

トリガー

航空路誌(AIP)の改訂が効力を持つことを知らせるために出されるものです。 本文そのものより「どの改訂がいつから効くか」を指すことに意味があります。 改訂の中身は AIP 側を見る必要があります。

シリーズ記号だけで内容を決めつけない

番号の先頭の英字(シリーズ記号)は、情報の性質による分類です。 ただしどの記号に何を割り当てるかは国ごとに決められています。 このため、ある国で見慣れた対応関係を別の国の NOTAM に当てはめると読み違えます。

内容を判断するときは、シリーズ記号ではなく次の順で見てください。

  1. Qコードの5文字 … 何がどうなったかが一意に決まる
  2. A項 … どの飛行場・どの空域の話か
  3. E項の本文 … 細かい条件。Qコードで表せない内容はここにある

Q項は機械処理のための要約なので、E項の条件までは表現できません。 運航に関わる判断は E項の原文を基準にしてください。

NOTAM ではない似た情報

NOTAM と同じ仕組みで配信されますが、専用の書式を持つものがあります。 これらは Q項の形が違うので、この道具のデコーダはそのままでは分解できません。

名前内容
SNOWTAM滑走路の雪・氷・水の状態を、決まった項目に分けて知らせるもの
ASHTAM火山灰が航空機の運航に影響する状況を知らせるもの

また、飛行前に必要な NOTAM をまとめたものを PIB(飛行前情報公報)と呼びます。 Q項の4番目に B が入っている NOTAM は、この PIB に載る扱いのものです。

長く続くことは NOTAM で伝えない

NOTAM は「一時的な変更を早く伝える」ための手段です。 恒久的な変更や、長く続くことが分かっている内容は、本来は航空路誌(AIP)側に載せ、 その改訂が効くことを NOTAM で知らせる、という形が取られます。

そのため、C) PERM と書かれた NOTAM を見かけたら、 いずれ AIP に反映されて、その NOTAM は取り消されると考えるのが自然です。 長期間にわたって同じ内容の NOTAM が出続けている場合、 差し替えが繰り返されて番号だけが変わっていることがあります。

読む側にとって実務的に効いてくるのは次の点です。

  • 手元の NOTAM が古いかどうかは、日付ではなく番号の対応で判断する。同じ内容でも番号は変わる
  • PERM は「ずっと有効」ではなく「終わりが決まっていない」。取り消されればそこで終わる
  • 同じ場所について何件も出ているときは、いちばん新しいものだけが生きているとは限らない。 別々の内容が並行して有効なこともある

「有効期間内」と「今まさに実施中」は別

B項からC項まではその NOTAM が有効である期間で、 その間ずっと制限がかかっているとは限りません。 実際に実施される時間帯は D項に書かれます。

B) 2609050100   有効の開始
C) 2609120700   有効の終了
D) 05 08 10 0100-0700   ← 実際に実施されるのは、この日のこの時間帯だけ

D項がある NOTAM で「有効期間の間ずっと」と読むと、実際より広く見積もることになります。 逆に D項が無い場合は、B項からC項までが実施期間そのものです。

また、Qコードの状態が CA(実施される)でも、それは この NOTAM の期間について実施されるという意味で、 今この瞬間に実施中であることを保証するものではありません。

よくある質問

古い NOTAM がまだ表示されることがあります。

配信側の不具合で、無効になった NOTAM が検索結果に混ざることがあります。国土交通省の SWIM でも、無効となったノータムが抽出・表示される件が2026年7月17日付で告知されています。番号と NOTAMR / NOTAMC の関係を確認してください。詳しくは日本の NOTAM の入手先にまとめています。

シリーズ記号が A と C で内容は違いますか。

シリーズの割り当ては国ごとに決められているため、記号だけで内容を断定できません。Qコードと本文で確認してください。

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