入手先

日本の NOTAM をどこで見るか

「AIS Japan」で検索して案内されたページが開けない、という状態になっています。移行先は SWIM(航空情報共有基盤)です。2026年8月22日に自分で当たった結果を書きます。

このサイトは国土交通省・航空局の公式サイトではありません。表示は参考用で、実際の飛行の計画・判断には必ず公式の航空情報(SWIM/AIS)の原文を確認してください。NOTAM は空域の制限や施設の状態を知らせるもので、催し物の開催を公式に告知するものではありません。

★ AIS Japan は無くなっている

従来 aisjapan.mlit.go.jp で提供されていた航空情報サービスは、 2026年8月22日に確認した時点でドメイン名そのものが引けません(DNS が Non-existent domain を返す)。 同じ mlit.go.jp でも www.mlit.go.jp は通常どおり応答するので、 一時的な障害ではなく、サービスが移った結果と考えられます。

移行先は SWIM(航空情報共有基盤)です。ポータルは top.swim.mlit.go.jp にあり、こちらは応答します。

確認したもの2026年8月22日時点の状態
aisjapan.mlit.go.jp名前が引けない(サービス終了)
top.swim.mlit.go.jp応答する。閲覧にはログインが必要

SWIM で NOTAM を扱う仕組みは2つある

SWIM のポータルには、NOTAM に関わるサービスが2つ載っています。用途が違います。

名前何ができるか
デジタルノータムリクエストサービスブラウザで NOTAM を検索・閲覧する。2026年3月4日開始
デジタルノータム配信サービス【P2004】決まった形式(AIXM に準拠した XML)で配信する。API 連携の仕様書がある

人が読むなら前者、機械で取り込むなら後者です。 なお後者の説明には「ブラウザ上でノータムを検索・閲覧するサービスではありません」と明記されています。

★ 使い方は2通りあり、必要な手続きが違う

NOTAM を検索・閲覧するサービス(サービス番号 S2019)には、 ブラウザで使う方法と Web API で取り込む方法があります。 このサービス自体に利用審査はありませんが、必要な手続きが違います。

ブラウザで使うWeb API で取り込む
手続き「サービス利用開始」を押すだけ。申請書は不要利用申請+所定の申請書の提出
使えるまでその場で標準で約2週間
できること画面で検索して読む決まった形式で自分の仕組みに取り込む

サービス説明書には、ブラウザだけで使う場合について 「この手順はブラウザのみを利用する場合(Web API を使わない場合)には不要」と明記されています。 読むだけなら、その場で使い始められます。

アカウント作成と利用申請は別

ポータルのお知らせに「利用審査ありの情報サービスの利用申請に関するお願い」(2026年8月7日更新)と 「サービス利用未申請アカウントの取扱いについて」(2026年8月1日)が出ています。 アカウントを作っただけでは、どのサービスも使える状態になりません。 使いたいサービスごとに利用を開始する操作が要ります。

なお仕様書の類はリンクを開くだけでは読めず、ログイン後のダウンロードになります。

★ 取得した情報を自分のサイトに載せてよいか

結論から書くと載せられます。サービス説明書には、この情報について 「原則として、目的や利用者を問わず、複製・公衆送信・翻案などに利用してよい」という趣旨が書かれています。 出典の表示や、編集した旨の記載も求められていません。

ただし条件があります。

  • 運航目的でない用途で第三者に公開する場合は、「航空機の運航には使用できない」旨を明示すること
  • 日本政府や情報サービスの提供者が作成したかのように誤認される形で公開しないこと

このサイトのいま出ているNOTAMも、この条件に従って 「航空機の運航には使用できません」を固定で表示し、 運営情報で非公式のサイトであることを明記しています。

★ 取得できても、無効な NOTAM が混ざる前提で読む

SWIM のお知らせに「デジタルノータムリクエストサービスで無効となったノータムが 抽出・表示される件について」(2026年7月17日)という既知の不具合が出ています。

取り出した一覧に、すでに差し替えられた/取り消された NOTAM が混ざる可能性があるということです。 NOTAM の種類で説明した NOTAMRNOTAMC の指し先を確認して、 古い方を読んでいないか自分で確かめる必要があります。

何が変わったのか

従来の AIS Japan は、航空情報を提供する専用のサイトでした。 SWIM はそれを置き換えるだけのものではなく、航空に関わる情報を共通の基盤でやり取りする仕組みで、 NOTAM はその上に載る情報サービスのひとつという位置づけになっています。

ポータルには NOTAM のほかに、AIP のデータ配信、ATS 情報、混雑空港のスロット調整、 AFTN メッセージの変換といったサービスが並んでいます。 それぞれに「サービス番号」が振られていて、NOTAM の配信は P2004 です。

運用の開始は2025年1月10日、ブラウザで NOTAM を検索・閲覧するサービスの開始は 2026年3月4日と案内されています。

利用者にとっての違い

従来現在
入口専用サイトSWIM のポータル
閲覧ログインが必要
手続きアカウント作成に加えてサービスごとの利用申請
機械での取得配信サービス(AIXM 準拠の XML・API 連携仕様書あり)

海外(FAA)側はどうか

アメリカの FAA も NOTAM を公開しています。2026年8月22日に確認した状態は次のとおりです。

入口状態
FAA の NOTAM APIエンドポイントは生きているが、鍵が無いと 401 を返す
FAA の開発者ポータルログイン専用で、自己登録の入口が見当たらない
FAA の NOTAM 検索画面ブラウザからは開ける。免責事項への同意が要る

「FAA のポータルで無料登録すれば API キーがもらえる」という説明は、 2026年8月22日時点では実態と合いません。登録の入口が開いていないためです。

★ そもそも FAA では日本の NOTAM は取れない

仮に FAA 側から取得できたとしても、日本の NOTAM は入っていません。 2026年8月22日に FAA の NOTAM 検索で日本の主要な基地5か所を対象に絞って調べたところ、 該当する国際系列の NOTAM は1件も返りませんでした(49件を絞り込んでゼロ)。

アメリカ側の窓口は、アメリカの空域の情報を配るためのものです。 日本の NOTAM は、日本の窓口(SWIM)からしか取れません。 「FAA なら登録が簡単そうだから、そちらで代用する」という回避策は成立しません。

このサイトが NOTAM を自動で取得していない理由

ここまでのとおり、日本の NOTAM を機械で取り込む道は SWIM の配信サービス1本だけです。 FAA 側には日本の NOTAM が無く、AIS Japan は消えています。 そして SWIM を使うにはアカウントを作り、さらに配信サービスの利用申請を通す必要があります。 手続きが済んでいないため、このサイトは NOTAM を自動取得していません。

いま提供しているのは、手元にある NOTAM を読める形に直す道具と、 Qコード略語の対訳表です。 入手そのものは公式の窓口で行ってください。

実際の飛行の計画には、必ず公式に配信された原文を使ってください。 このサイトの表示は参考用です。

よくある質問

AIS Japan のブックマークが開けません。

サービスが SWIM へ移り、従来のドメイン名は引けなくなっています。2026年8月22日に確認した時点で DNS が Non-existent domain を返します。SWIM のポータルを利用してください。

ログインしないと NOTAM は見られませんか。

SWIM の情報サービスの利用にはログインが必要です。加えて、アカウント作成とは別にサービスごとの利用申請が必要である旨がポータルに告知されています。

NOTAM が出ていれば催し物は実施されますか。

いいえ。NOTAM は空域の制限や施設の状態を関係者へ知らせるものであって、催し物の開催を告知する文書ではありません。空域の制限は天候などで変わることがあり、逆に制限の告知が無いこともあります。予定は主催者の発表を確認してください。

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