時間帯の読み方

NOTAMのD項 — 実施される日と時間帯の読み方

D項は、B項からC項までの有効期間の中で、実際に実施される日と時間帯を書く欄です。たとえば 25-26 28 1500/2130 は、UTC の25日・26日・28日の15:00〜21:30。日本時間にすると、26日・27日・29日の0:00〜6:30 です。日付も時刻も UTC で書かれるので、日付がずれます。

このサイトは国土交通省・航空局の公式サイトではありません。表示は参考用で、実際の飛行の計画・判断には必ず公式の航空情報(SWIM/AIS)の原文を確認してください。NOTAM は空域の制限や施設の状態を知らせるもので、催し物の開催を公式に告知するものではありません。

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最終確認日:

出典の確認:D項の位置づけは EASA 規則案 NPA 2016-02 付録2、書き方の例は ICAO アジア太平洋事務所 AAITF/15(2020年6月)の資料で2026年11月2日に確認。件数・実物は国土交通省 SWIM から取得(2026年8月22日・165件)。Doc 8126 の本文は確認できていません。

D項を日本時間に直す

実物の書き方を試す(取得は2026年8月22日・期間は終わっています)

読むのは、日付の並び(25-26 28)と、HHMM/HHMM の時間帯だけです。月名・曜日・HJ や SR のような語が入る書き方は読まず、「読めなかった部分」として出します。 推測で日付を決めると、実際と違う日を示してしまうためです。入力した内容は、このページの中で計算するだけで、サーバーへは送りません。

D項は有効期間の中の予定表

NOTAM の有効期間(B項〜C項)は、その NOTAM が有効な期間です。ところが、その間ずっと実施されるとは限りません。 EASA の書式の資料は、D項をこう位置づけています。危険・運用の状態・施設の状況が、B項とC項で示した日時の間の、特定の日付と時刻の予定に従って実施される場合に、その情報をD項に入れる。 つまり、毎日の夜間だけ、特定の日だけ、といった予定表です。D項が無い NOTAM は、B項からC項までがそのまま実施期間です。

同じ資料には、D項が200字を超えるときは、別の連続した NOTAM に分けることを検討する、とあります。 D項の中身の統一された書き方の説明は、ICAO の運用手引き(Doc 8126)にあると書かれていますが、その本文はこのサイトでは確認できていません。

書き方の例として、ICAO アジア太平洋事務所が2020年6月の会合(AAITF/15)で示した資料があります。そこでは、D項について 「年は書かない(B項・C項に書いてあるため)」「月は書かない」「TO の代わりにダッシュを使う」とされ、05-07 0000-0900 AND 08 0000-0700 や 04 06 07 2300-0400 のような例が挙げられています。日付の並びのあとに時間帯を書く形です。 日本の実物では、時間帯の区切りがダッシュではなくスラッシュ(1500/2130)でした。

実物165件のうち68件にD項があった

2026年8月22日に国土交通省 SWIM から取得した165件を数えると、D項があったのは68件(41%)でした。書き方は次の5つに分かれました。

書き方件数実物の例
時間帯だけ(日付なし)40件2100/1000
日付の並び+時間帯1つ11件17-21 24-28 31 1430/2000
日付ごとに別の時間帯(時間帯が複数)11件19 0400/0405 0800/0805 … 20 0000/0005 …
日付なしで時間帯が2つ以上1件1300/1400 1900/2100
月名(AUG・SEP)が入る5件07-08 14-15 21-22 28-29 SEP 04-05 1957/0000

いちばん多いのは時間帯だけの40件です。このうち最も多い書き方は 2300/0800(4件)で、日本時間にすると08:00〜17:00。 UTC では夜から朝にまたがる時間帯が、日本時間では日中の時間帯になります。逆に、UTC の数字だけを見て「夜間の工事」と読むと、実際と食い違います。

時間帯の終わりが開始より小さい数字(2300/0800)は、UTC の日付をまたぐことを意味します。 2100/1000 なら、日本時間では06:00〜19:00 です。ここでは、終わりが開始以前のときは翌日の時刻とみなして計算しています。

日付の並びにある数字は、UTC の日にちです(月の中の日付。ダッシュは範囲)。月名が入る5件は、月をまたぐ並びや、月の区切りが途中で入る形で、このページの変換では読まず、原文で確かめる扱いにしています。

★ D項の日付も UTC — 関西の1件を日本時間で並べる

冒頭の例を、実物の全文で読みます。取得は2026年8月22日、期間は終わっています。

(B2190/26 NOTAMN
Q)RJJJ/QMRLC/IV/NBO/A/000/999/3426N13514E005
A)RJBB B)2608251500 C)2608282130
D)25-26 28 1500/2130
E)RWY 06R/24L CLSD DUE TO MAINT)
項目UTC で書かれた値日本時間
B項 開始2026年8月25日 15:008月26日(水)00:00
C項 終了2026年8月28日 21:308月29日(土)06:30
D項 日付25-26 28(25日・26日・28日)26日・27日・29日
D項 時間帯1500/2130(15:00〜21:30)0:00〜6:30(翌日扱い)

日本時間で並べると、閉鎖されているのは次の3回です。

実施日本時間
1回目(UTC 25日)8月26日(水)0:00〜6:30
2回目(UTC 26日)8月27日(木)0:00〜6:30
3回目(UTC 28日)8月29日(土)0:00〜6:30

D項の日付をそのまま日本時間の日付だと思って読むと、「25日・26日・28日の未明」だと取り違えます。実際は26日・27日・29日の未明で、28日の未明は含まれません。 B項からC項までは日本時間で8月26日から29日まで連続して見えますが、実施されるのはこの3回だけです。D項を読まないと、実際より広く見積もります。 読み方の背景はNOTAMの読み方のD項の節にもあります。

もう1件、福岡空港(A項 RJFF)の滑走路整備です。

(F0856/26 NOTAMN
Q)RJJJ/QMRLC/IV/NBO/A/000/999/3335N13027E005
A)RJFF B)2608221330 C)2608312130
D)22-25 27-31 1330/2130
E)RWY 16L/34R CLSD DUE TO MAINT
EXC ACFT WITH PRIOR PERMISSION AT LEAST 1HR BFR)

B項は日本時間の8月22日(土)22:30、C項は9月1日(火)06:30。D項の 22-25 27-31 1330/2130 は、UTC の22〜25日と27〜31日の13:30〜21:30、 日本時間では22:30〜翌朝06:30です。この例は開始が UTC の13:30、日本時間の22:30なので、開始の日付は変わらず、終わりだけ翌日になります。 UTC の26日が抜けているので、日本時間では26日の22:30から翌朝は閉鎖されません。関西の例とは日付の進み方が違います。

短い時間帯が並ぶ書き方

日付ごとに時間帯が変わる書き方では、1つの日付に複数の時間帯が続きます。花火のNOTAM(QWHLW)の実物です。取得は2026年8月22日、期間は終わっています。

(N3431/26 NOTAMN
Q)RJJJ/QWHLW/IV/M/AW/000/009/3612N13756E001
A)RJAF B)2609190400 C)2609200505
D)19 0400/0405 0800/0805 1000/1005 1100/1200 20
0000/0005 0300/0305 0500/0505
E)FIREWORKS:
PLACE: RADIUS 75M CENTER 361143N1375626E
(MATSUMOTO-SHI IN NAGANO)
F)GND G)886FT AGL)
UTC日本時間
19日 0400/04059月19日(土)13:00〜13:05
19日 0800/08059月19日(土)17:00〜17:05
19日 1000/10059月19日(土)19:00〜19:05
19日 1100/12009月19日(土)20:00〜21:00
20日 0000/00059月20日(日)09:00〜09:05
20日 0300/03059月20日(日)12:00〜12:05
20日 0500/05059月20日(日)14:00〜14:05

日付の数字(19、20)のあとに、続く時間帯がその日のものです。次の日付が出たら、そこから新しい日になります。 この例は UTC の15時より前に収まっているので、日付は変わらず、すべて9時間足すだけです。D項が2行にまたがって書かれていても、1つの D項として読みます。 花火のNOTAMの全体の読み方は花火のNOTAMにあります。

読まない書き方と、原文で確かめること

次のような書き方は、このページの変換では読みません。

  • 月名が入るもの — AUG 21-29 2300/0945 30-SEP 09 … のように、月をまたぐ並びです。どの数字がどの月か、機械的に決めると誤ります
  • 曜日や語で書かれたもの — MON-FRI、日の出から日没までを表す HJ、日の出(SR)・日没(SS)を使うもの。時刻が日によって変わるため、固定の換算ができません
  • 範囲の外れた数字 — 時が24以上、分が60以上、日が32以上のもの

こうした書き方が出たら、読めた部分だけを手がかりに、残りは原文で確かめます。日本時間への換算は、9時間を足すという一点だけが共通です。

D項があるときの注意をもう1つ。D項に書かれた時間帯以外は、その NOTAM の制限は実施されない、と読むのが書式の考え方ですが、 天候や運用の都合で変わることもあります。D項の時間帯の外でも、現地の指示や最新の NOTAM に従ってください。

この頁の出どころ

内容出どころ確認した日
D項の位置づけ(B項〜C項の間の予定)、200字を超えるときの扱いEASA 規則案 NPA 2016-02 の付録2(NOTAM 書式)2026年11月2日
D項の書き方の例(年・月を書かない、ダッシュを使う)ICAO アジア太平洋事務所 AAITF/15(2020年6月)の資料2026年11月2日
書き方の件数(68件の内訳)と実物の例国土交通省 SWIM から取得した165件取得は2026年8月22日

この頁の変換は参考用です。航空機の運航には使用できません。実際の飛行の計画・判断には、公式に配信された原文を使ってください。

よくある質問

D項の日付は日本時間ですか。

いいえ。D項の日付も時刻も UTC です。日付の並びの数字は UTC の日にちで、時間帯が UTC の15時以降から始まるときは、日本時間では日付が翌日になります。

D項が無い NOTAM は、いつ実施されますか。

D項が無ければ、B項からC項までの有効期間がそのまま実施期間です。

2300/0800 のように終わりのほうが小さいのは書き間違いですか。

書き間違いではありません。UTC の日付をまたぐ時間帯を表します。2300/0800 は UTC の23:00から翌日の08:00で、日本時間では08:00〜17:00 です。

D項に書かれた時間帯の外で、制限は完全に無くなりますか。

書式の考え方では、D項の時間帯以外は実施されません。ただし運用の都合で変わることがあるので、現地の指示と最新の NOTAM を確かめてください。

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