無人航空機

ドローンの飛行はNOTAMにどう出るか

無人航空機(ドローン)の飛行は、条件によってはNOTAMとして航空情報に載ります。この形を読めると、自分の周りでいつどこに飛行区域が設定されているかが分かります。

このサイトは国土交通省・航空局の公式サイトではありません。表示は参考用で、実際の飛行の計画・判断には必ず公式の航空情報(SWIM/AIS)の原文を確認してください。NOTAM は空域の制限や施設の状態を知らせるもので、催し物の開催を公式に告知するものではありません。

どのQコードで出るか

無人航空機は Qコードの主題 WU で表されます。実際によく出るのは次の形です。

Qコード読み
QWULWWU=無人航空機、LW=実施される

Q項の5番目が AW になっていることが多く、これは「飛行場および航法警報」の範囲という意味です。 つまり空港の運用そのものではなく、周辺空域への注意喚起として出ています。

Qコード全体の一覧はQコードの対訳表にあります。

実際の書式を分解する

次は実際に出ていたものです(いま出ているNOTAMにも同じ形が並んでいます)。

Q)RJJJ/QWULW/IV/BO/AW/000/010/3544N13941E001
A)RJTT B)2608202041 C)2609181100
D)2041/1100
E)UNMANNED ACFT:
AREA: BOUNDED BY FLW POINTS
354345N1394043E - 354343N1394046E - 354346N1394049E - 354348N1394047E
- 354345N1394043E
(TOSHIMA-KU IN TOKYO)
WT: 1.1KG
FLT TIME: SR/1100
F)SFC G)985FT AMSL
部分意味
AREA: BOUNDED BY FLW POINTS次の座標を順に結んだ範囲。最後は最初の点に戻る
354345N1394043E北緯35度43分45秒・東経139度40分43秒
WT: 1.1KG機体の重量
FLT TIME: SR/1100飛行の時間帯。SR は日の出
NUMBER: 1000機数(大量の機体を使う催しで出る)
F)SFC G)985FT AMSL地表面から、平均海面985フィートまで

座標の読み方と地図での見方はNOTAMの座標を地図で読むにまとめています。

時刻はUTC。日本時間ではない

B項・C項・D項の時刻はすべて世界標準時(UTC)です。上の例の D)2041/1100 は、日本時間では 翌5時41分から20時00分にあたります。

日をまたぐ書き方になっている点にも注意が要ります。UTCの20:41は日本時間の翌日5:41です。 いま出ているNOTAMでは、B項とC項を自動で日本時間に直して表示しています。 ただしD項は書き方が一定でないため変換していません。

SR(日の出)や SS(日没)で書かれている場合、 時刻は日によって変わります。詳しくは略語の対訳表を見てください。

実際に出ているものを見ると

このサイトが掲載している実データの中にも、無人航空機のNOTAMが入っています。 中身を見ると、書かれている内容には型があります。

書かれていること実例
区域4〜25点の座標で囲まれた範囲。市区町村名が併記される
重量WT: 0.6KG から WT: 19.8KG まで幅がある
機数NUMBER: 1000 のように多数のこともある
時間帯SR/1100(日の出から)、2300/0530 など
上限高度G)132FT AMSL から G)3249FT AMSL まで
備考RMK: PAPI FLTCK(進入角指示灯の飛行検査)のように目的が書かれることも

期間は数時間で終わるものから、1か月以上にわたって毎日同じ時間帯に実施されるものまであります。 長期のものは D項に実施時間帯が書かれるので、 有効期間の全部で飛んでいるわけではない点に注意してください。

また、書かれているのは区域・重量・機数・時間帯で、 操縦者の氏名や住所は書かれていません。

★ NOTAMは許可ではない

ここを取り違えると危険なので、はっきり書きます。

NOTAMが出ていることは、その飛行が許可されたことを意味しません。 NOTAMは「この区域でこういう活動があるので、他の航空機は注意してください」という 周知のための文書です。飛行そのものの許可・承認は、まったく別の手続きです。

逆方向も同じです。

  • NOTAMが出ていない=そこで飛ばしてよい、ではありません。 飛行禁止の区域や許可が要る空域は、NOTAMとは別に定められています
  • NOTAMが出ている=そこへ立ち入れない、とも限りません。 内容によって、禁止なのか注意喚起なのかが変わります。Qコードと本文で確認してください

自分が飛ばす側であれば、必要な手続きは国土交通省の案内に従ってください。 このサイトは航空情報を読みやすくするためのもので、飛行の可否を判断するものではありません。

よくある質問

自分の飛行もNOTAMに載りますか。

条件によります。空港の周辺など、他の航空機の運航に影響しうる場所・高度で飛ばす場合に載ることがあります。載せる載せないを利用者が選ぶものではなく、手続きの結果として航空情報に反映されます。

自分の住所や氏名が載りますか。

実際に出ているものを見ると、区域の座標・機体の重量・機数・時間帯が書かれており、氏名や住所は書かれていません。区域は「(○○区 東京)」のように市区町村までの記載があります。

NOTAMを見れば近所でドローンが飛ぶか分かりますか。

NOTAMに載る規模のものは分かります。ただし載らない飛行の方が多いので、「NOTAMに無い=飛んでいない」とは言えません。

区域が複雑な多角形で、どこか分かりません。

E項の座標を順に地図へ落とすと形が見えます。市区町村名が併記されているので、まずそれで大まかな位置を掴み、次に座標で絞るのが早いです。手順は座標を地図で読むにまとめました。なお座標は「APRX(およそ)」と書かれていることがあり、その場合は概略の位置です。

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