自衛隊
自衛隊のNOTAM — SOURCE/JSDF の見方と訓練の種類
日本の NOTAM には、自衛隊の訓練や演習の知らせも載ります。見分けるときの手がかりは、本文の最後の方にある SOURCE/JSDF-… という一文です。取得済みの165件のうち、これを持つ13件を数えて、種類ごとの読み方を整理します。
このサイトは国土交通省・航空局の公式サイトではありません。表示は参考用で、実際の飛行の計画・判断には必ず公式の航空情報(SWIM/AIS)の原文を確認してください。NOTAM は空域の制限や施設の状態を知らせるもので、催し物の開催を公式に告知するものではありません。
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最終確認日:
出典の確認:例示した実物・件数は国土交通省 SWIM から取得(2026年8月22日・165件)。SOURCE/JSDF の G・A の定義は確認できていません。
SOURCE/JSDF で見分ける
2026年8月22日に国土交通省 SWIM から取得した165件を調べると、E項の中の RMK(備考)に
SOURCE/JSDF-G(RJAT) のような一文を持つものが13件ありました(全体の約8%)。
JSDF は Japan Self-Defense Forces(自衛隊)の略です。
RMK: SOURCE/JSDF-G(RJAT) RMK: SOURCE/JSDF-A(RJSK)
ハイフンの後ろの G と A の意味、括弧の中の4文字(空港コードの形をしている)の意味は、
このサイトでは出典を確認できていません。13件の内訳は G が10件(射撃6件を含む)、A が3件(降下・救難・集団飛行が1件ずつ)でした。
これは数えた結果で、意味の定義ではありません。
13件に共通していたのは次の点です。
- A項はすべて
RJJJ。特定の空港ではなく福岡FIR(日本の空域全体)の単位で出ている - Q項の範囲欄はすべて
W(航法警報)。空港の運用ではなく空域への警報の扱い - Q項の目的欄は10件が
BO(PIBに掲載/運航に重要)、3件がM(その他)
ただし、SOURCE/JSDF が無ければ自衛隊ではない、とは言えません。 後で見る訓練空域の知らせは、SOURCE の一文ではなく別の書き方で出ています。
13件の種類別の内訳
| Qコード | 主題 | 件数 | E項の見出しの例 |
|---|---|---|---|
QWMLW | 射撃(ミサイル・砲・ロケット) | 6件 | FRNG EXER(射撃演習) |
QWELW | 演習 | 4件 | SAR TRNG(捜索救難訓練)、CARGO DROP(物資投下)、UNLIGHTED ACFT FLT EXER(灯火なしの飛行訓練)2件 |
QWPLW | 落下傘降下訓練 | 2件 | PJE:(PJEの読み方) |
QWVLW | 編隊・集団での飛行 | 1件 | GROUP FLT:(日付ごとの時間帯の一覧つき) |
13件の約半分が射撃で、次に演習が多い、という並びでした。 この数字は2026年8月下旬の取得分だけの傾向です。ほかの時期は別の割合になります。
★ 射撃(QWMLW)の実物を読む
取得したうち、青森県内の制限空域で行われる射撃の1件です。
(P4076/26 NOTAMN
Q)RJJJ/QWMLW/IV/BO/W/000/045/4104N14123E006
A)RJJJ B)2608232330 C)2608280800
D)2330/0800
E)FRNG EXER WILL BE CONDUCTED WITHIN R-521 ROKKASHO
1.WEAPON: 12.7MM HEAVY MACHINE GUN
2.AREA : FAN SHAPED AREA WITHIN 10KM RADIUS OF 410403N1412312E
BTN QTE 043DEG AND 133DEG
R-521(ROKKASHO)
(KAMIKITA-GUN IN AOMORI)
3.RMK : (1)REF AIP PAGE ENR5.1-9
(2)SOURCE/JSDF-G(RJSH)
F)SFC G)4500FT AMSL)
| 行 | 読み |
|---|---|
QWMLW | 射撃等が実施される。IV/BO/W は IFR・VFR の両方が対象/PIBに載る重要情報/航法警報 |
B) C) D) | 有効期間は日本時間で8月24日 08:30 〜 8月28日 17:00。実施は毎日の08:30〜17:00(D項 2330/0800) |
FRNG EXER | 射撃演習。WITHIN R-521 ROKKASHO は「R-521(六ヶ所)の中で」 |
1.WEAPON | 使う火器。12.7mm重機関銃と書かれている |
2.AREA | 区域。中心座標から半径10kmの扇形で、方位 043度と133度の間 |
REF AIP PAGE ENR5.1-9 | 航空路誌(AIP)の ENR 5.1(禁止・制限・危険区域をまとめた節)の9ページを見よ、という参照 |
F) G) | 地表から海面上4,500フィート(約1,370m)まで |
他の射撃5件も 1.WEAPON に火器、2.AREA に区域、3.RMK に SOURCE(と、あれば AIP の参照)を書く同じ並びでした。
区域は多角形が多く、R-114(HIGASHIFUJI MANEUVERING AREA) のように
制限空域の番号+演習場の名前が添えられるものもあります。
制限空域の番号 R-○○○
R-521 や R-114 は、日本のAIPで制限空域に付いている番号です。
NOTAM の中ではその区域を指す名札として使われ、
REF AIP PAGE ENR5.1-9 のような参照と組になることがあります。
射撃のように、あらかじめ設定された区域の中で、決まった日時だけ使う形の知らせだからです。
座標が長い多角形は読みにくいので、番号と演習場の名前が付いていれば、まずそれで場所の見当をつけられます。 座標の読み方は座標の読み方にまとめています。
訓練空域と米軍の知らせは別の書き方
SOURCE/JSDF を持たないのに、軍の運用に関係する知らせが12件ありました。
| Qコード | 件数 | 書き方 |
|---|---|---|
QRMCA | 6件 | 〇〇 TEMPO TRAINING AREA ACT AS FLW。訓練空域の名前・ID・高度の下限と上限を表にして並べる。REF AIP SUP(AIPの補足)を参照するものもある |
QRACA | 6件 | MULTIPLE U.S. MIL ACT WILL BE CONDUCTED WI FUKUOKA FIR AS FLW。米軍の複数の活動を、座標で囲った空域で知らせる |
QRMCA は主題 RM(軍用運用区域・MOA)、QRACA は RA(空域の予約)で、
どちらも射撃や降下のような単発の行為ではなく、空域そのものを一定時間使う知らせです。
米軍の知らせには「参加しない計器飛行方式の航空機に、この空域の通過を許可しない」という趣旨の一文が付くものもあります。
つまり自衛隊に関する話題でも、SOURCE/JSDF を探すだけでは拾えない知らせがあります。
一覧で調べるときは、QR で始まるコード(制限・予約の空域)も合わせて見ると取りこぼしが減ります。
読むときの線
NOTAM は空域の側への注意喚起で、訓練や行事の内容・目的を公式に説明するものではありません。 書いてあるのは場所・時間帯・高さ・使う手段までで、それ以上は読み取れません。 また、日時はUTCなので、日本時間にするには9時間を足します(NOTAMの読み方)。
このページの実物の例は2026年8月22日に取得したもので、期間はすでに終わっています。いま有効期間中のものはトップから空港ごとに読めますが、公式の配信ではありません。 実際の判断には、公式に配信された原文を使ってください(免責事項)。 基地との調整が必要な飛行(ドローンなど)の手続きはノータム申請にあります。
よくある質問
自衛隊のNOTAMはどこで見分けますか。
E項の RMK に SOURCE/JSDF-G(…) や SOURCE/JSDF-A(…) と書かれているものが目印です。ただし、訓練空域(TEMPO TRAINING AREA)のように別の書き方で出るものもあるため、これだけで全部は拾えません。
SOURCE/JSDF の G と A は何を意味しますか。
このサイトでは出典を確認できていません。取得した13件では G が10件(射撃6件を含む)、A が3件(降下・救難・集団飛行が1件ずつ)だった、という数えた結果にとどまります。
NOTAMが出ていれば、その訓練は必ず行われますか。
必ずとは言えません。NOTAM は空域の注意喚起で、実施の約束ではありません。D項があれば、その時間帯だけが実施の対象です。
射撃のNOTAMの区域はどう読みますか。
2.AREA に、多角形の座標か、中心座標と半径(と方位の範囲)が書かれます。R-○○○ の番号と演習場名が付いていれば、場所の見当がつけやすくなります。

